失礼こかせていただきます

姉の成長

最近、上の娘がおしりたんていにハマっている。

毎週リアルタイムで見たり、予定があるときは録画をして見逃さないように張り切っている。

おしりたんていのどう見てもお尻の顔や、お決まりのオナラのシーンが大好きなようで爆笑している。

登場人物が動物なのも可愛くて好きみたい。

4歳にしては少し難しい内容もあるので、ストーリーの細かいところまで理解しているかは分からないけれど。

そんな娘がある時「”失礼こかせていただきます”てどういうこと?」と聞いて来た。

うーんなるほど。これは面白い質問だ。

大人ならすっと理解できるけど、複数の言葉を組み合わせた造語だ。言われてみれば、よく考えられている言葉である。

「失礼する」

「(屁を)こく」

「させて頂く」

といった言葉を知っている上で、それらを組み合わせて理解できなければ意味不明だろう。

そして、オナラをすることが失礼なことという認識がなければ、この言葉の面白さには気付けない。

作者の方も、あのシーンに似合う言葉を考えに考えた結果「失礼こかせていただきます」に落ち着いたのだろう。

きっと、このフレーズが思いつくまでに数え切れない程のアイディアがボツになったに違いない。

私が考えたところで「もう観念しな、屁っ屁っ屁っ」ぐらいしか思い付かない。

スベるわ。

そう思うとおしりたんていの決め台詞がものすごく尊いものに感じられるようになってしまった。

まさに作者の努力の結晶。

「失礼こかせていただきます」には、新しい言葉を組み合わせて造語を作るというのも日本語らしさでもあるし、色々な作品に触れて「らしさ」を覚えて行って欲しい。

そして、大人になるとさらっと理解できてしまうものを子どもにどう説明するか。

当然ながら「そういうものなんだよ」じゃ納得してくれない。

毎回ちゃんと向き合うのは確かに大変だけど、なるべくあの手この手で分かるように説明してみたいなと。

育児って本当に色々と気付かされるし、新しい目線を貰えるから大人も成長させますね。

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